ジョルジュ・サンドとスペインのマヨルカ島へ
1838年10月、ショパンはジョルジュ・サンドとパリからスペインのマヨルカ島に移住することにしました。

マヨルカ島は地中海に浮かぶスペイン領の島です。
雨季以外は気候が温暖で景色も美しいので、ヨーロッパでは観光地としても有名です。
ショパンとサンドがマヨルカ島に滞在した理由は、付き合いだした2人を見るパリの人々の好奇の目を避けるためと、ショパンの結核療養のためです。
この頃、ショパンの体調はあまり優れていませんでした。
2人は「風の家」という名の別荘を借りて、マヨルカ島での生活を始めましたが、島は雨季に入ってしまい、あまり快適には過ごせませんでした。
そのため、ショパンの体調も良くなりませんでした。
ショパンの病気を知った現地の人の風当たりも冷たいものでした。とうのも、島の人々は結核を不治の病として恐れていたからです。
そのため、2人は追われるように山奥にあるバルデモサの修道院に引っ越しました。
修道院での生活も快適なものではありませんでしたが、ショパンが愛用していたプレイエルのピアノが修道院に届きました。
ショパンはここで「雨だれ」「24の前奏曲 作品28」「バラード」「ポロネーズ」といった名曲の作曲をしました。
ちなみに、サンドにはすでに別れた夫の間にできた息子モーリス(15歳)と娘ソランジュ(10歳)がいました。
もちろん、モーリスとソランジュもマヨルカ島で一緒に生活しました。
マヨルカ島でショパンと過ごしたサンドは、後に「マヨルカの冬」という本で回顧録を綴っています。







